|
このケースは遠隔地からの依頼であり、電話と電子メール、ファックスなどから経過と証拠の有無を詳しく確認し、事前準備を全て済ませてから現場に乗り込んだ。地理的に加害者の自宅が依頼主宅よりも100キロほど近かかったため、依頼主との最終ミーティングの前に加害者宅周辺を検索したところ加害者の在宅を確認。急遽予定を変更し、そのまま加害者を呼び出し、近所のファミリーレストランで面会した。
|
直接面会でこの男は達者な話術で、いかに自分に非がないかを延々と喋り続けていた。問題点をすり替えるのがうまく、言い訳上手でソコソコの説得力がある。
しかし、未成年はたらしこめても当社は騙せない。この類の面会にはいくつかのキーワードを準備していくため、特定の言葉にどう反応するかで相手の心理状態を見破ることができる。そのほかにも何気ない仕草や唇の乾き具合などからも相手の言うことの真偽を判別できる。結局1時間足らずの面会でこの男は自分の非を認め、自発的に謝罪文を書き、涙を流しながら今後一切何もしないと誓約した。
|
男の書いた謝罪文は、依頼主へのご機嫌伺いであり、示談書でも和解書でもない。
しでかした不始末のについて個別に非を認め謝罪しているので、依頼主はこの謝罪文を根拠に民事から慰謝料や解決金、損害賠償を請求することもできる。これまでに関与した同類のトラブルでは、何よりも円満な解決と再発しないことを最優先に望む依頼主がこのような請求をしたことはないが、このケースではご両親の怒りが尋常でなく、今後どうなるかは未定。そのため、すぐに法的措置が執れる体制を維持している。
もちろん謝罪文に対して依頼主がどのように反応し、どう対応するつもりなのかについて加害者に連絡することはない。この男はこれから先の何年かをビクビクしながら過ごすことになる。
|
今回のトラブルは、これまでの最短記録のスピードで解決した。
対策費でサポートしている日数がタップリ余っているので、今後も積極的に依頼主をサポートいていく。この男には身の程をわきまえ、二度とふざけたマネをしないことを望む。
|