IAコース(0812〜0814.2001)

8月14日: フェーズ3
三日目は前日と同じシナリオだが、R-2への突入をスタングレネードからショットガンに変更する。
ショットガンを持つブリーチャー(ドア開け担当)は外部ソース(エアータンク)やスレッジハンマー、フーリガンツールなどを括り付けたアリスパックフレームを背負う。とっても重いこのブリーチングパックは鋭利な爪が露出しているので扱いには細心の注意が必要。暑さと湿気で注意力が散漫にならないように休憩を多めにする。














FAPへのアブセイル前のチーム
最後尾がブリーチャー。R-2のドア開けを担当する。








ブリーチングパック
黒いスパイラルホースでショットガンと繋がっている。SEAL(本物)のブリーチングパックでは外部ソース(エアータンク)の代わりにデュポン社製の酸素バーナーが括り付けられている。








爆発中のフレームチャージがR-1の壁に穴をあけている






R-2のドアヒンジ2箇所とドアノブをショットガンで破る
天下のSASはR―2ドアもドアチャージで開ける。重いブリーチングパックも背負わないしショットガンも使わない。








R-2をクリアリング中の2名ペア
左下のメンバーは移動しながら撃っている。止まってドアウェイを塞いでいるわけではない。

同じシナリオを数回繰り返し、全員に違うポジションを体験してもらった。
暑さと緊張でかなりへばっているはずなのに何故だか誰もギブアップしない。休憩時間も惜しんで積極的に20m上に登ろうとする。やる気に感激していたが、
全てのシナリオを終えてザイル回収のために登ってみて理由がわかった。20m登るだけでとっても涼しい風がそよそよと頬をなでている。危うく騙されるところだった。

午後からはフリータイム。自主トレ中の参加者を観察し、一番の基本であるハンドガンの扱いに関して次のコースまでに克服してほしい不足している部分を指摘した。

14:30頃に全コースを終了。


総評
クニックを学びに大金をつぎ込んでくれた参加者にいかに満足してもらうかについて毎回頭をひねる。
今回はショットガンなど新しいテクニックを追加したが、次回はドアチャージとライブシェルのショットガンを加えるだろう。毎回新しい事にチャレンジしてもらうとどんどん時間が足りなくなっていく。また今回のように強烈な暑さと100%近い湿気は参加者の集中力をどんどん削いでいく。頻繁に休憩させるのでさらにタイトなスケジュールになっていく。
それにも増して時間を取られるのがハンドガンの不具合で、毎回その場でコースキャンセルを宣告したくなる。特にSIGのマガジントラブルは相変わらず致命的で、あらゆるバルブや隙間から生ガスを噴き出している。前回SIGに懲りた参加者はパックマイヤーグリップに自作サイト、アンビセフティーなどでドレスアップしたCZ75を持ち込んでいたが、マガジンリップの不具合ですぐにジャムる。この手のトラブルはコース開始前までに克服しておいてほしいというのが主催者の切なる願いである。

全体の流れは、リピーター参加者が初参加者に積極的にアドバイスしてくれたおかげで順調だった。このことが良好なチームワークを生み、複雑なシナリオも難なくこなすという100点満点の結果に繋がったような気がする。


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