SOP/PLCEベルゲン

PLCEベルゲン(官給品)に15kgの荷物を押し込み、フィールドテスト(タイムトライアル)中のピンナップ

SPEC
125リットルと大容量。
インナーフレームが重量を肩から背中、腰へと均等に分散するので重い荷物を楽に背負える。

サイドポーチはジッパーで本体に接続されている。
切り離して専用ヨークに接続すれば小型のデイパックとして利用できる。メディック(ファーストエイド)用やラジオ(無線機用)サイドポーチとも換装できる。

残念なことに官給品のベルゲンは、民間ではほとんど流通しない。
まれに中古品が市場に流れるが、インナーフレームが折れているにもかかわらず、すぐに売り切れてしまう。何とか官給品の新品を仕入れようと悪戦苦闘中で、手配でき次第カタログ内で紹介する。

コピーでも官給品と遜色ない作りで、耐久性も充分。廉価なので実際に現場で使う場合は、コピーでも構わない。
TIPS

ベルゲンはサードライン装備で、食料や寝袋、ウォーターコンテナなどの個人装備とチーム装備を収納する。
作戦中は、身軽に動くためにORP(現場直近の再集合ポイント)に隠しておく。作戦終了後に回収すればよく、わざわざ担いだまま撃ち合うような愚か者はいない。

100リットル以上の容量があること
インナーフレームであること
アウターに接続用タグが大量にあること

などが選択の基準となる。
50リットルタイプのPLCEパトロールバッグもあるが、小は大を兼ねない。125リットルならサイドポーチを切り離し、本体に押し込むなどの工夫で荷物が少なくなっても対応できる。
アリスパックのアウターフレームは薮漕ぎで木やライフルに当たると甲高い金属系の不愉快な雑音を響かせる。最新のアリスパックとして、グレゴリー製のベルゲンそっくりの物(インナーフレーム)が採用された理由がよくわかる。
少人数で大量の荷物を運ぶケースでは、接続タグが大変に役に立つ。寝袋やグランドシート、M73などの大きな装備は、パラコードでベルゲンのアウターにくくりつけるのがSOP。

重い荷物を運ぶと、構造的にインナーフレームの接続部が折れる。
15キロの荷物を詰め込み、標高差260メートルの急勾配(平均20度)をいかに早く登り、駆け下りるかに挑戦していたタイムトライアル(フィールドテスト)では、70回程度で1個所目、150回程度で2箇所目の接続部分が折れた(バキーンと金属のはじける音がする)。フレームは脱着可能なので修理は簡単。リベットを打ち直すだけで、誰にでもできる。


≪コピーベルゲン≫
官給品とコピーの最大の違いがインナーフレーム
官給品の3本足に対してコピーは2本足。幅も厚みも異なる。また、コピーのコーディラナイロンは、官給品の半分ほどの厚さしかない。ジッパーもワンランク下の物で、ベルト類も薄い。

勘違いしないでほしいのは、官給品はかなりのオーバースペックで比較にならないこと。コピーでも充分にFRコースでの使用に耐え、官給品のアリスパックより、タフで使いやすいだろう。

もちろんサイドポーチを脱着でき、付属の専用ヨークで背負うことができる。


官給品のフレームは足との接続部分(右端)が折れている。

≪フレーム修理≫
修理後の接続部分(上)とリベット&ワッシャー(左下)、ちぎれたリベット(右下)
インナーフレームは、重さを上下(背中と腰)左右に均等に分散させるため、フレーム同士がフレキシブルに接続されている。そのために一番ストレスのかかる接続部分のアルミ製リベットが折れやすい。

長めリベットとワッシャ−3枚で修理するが、フレーム同士を接触させると柔軟性がなくなり意味がないので、間にワッシャ−をかませるのがコツ。慣れれば10分以内に修理できる。


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