SOP/DPM SASスモック

身長170センチ・胸囲111センチのモデルが、Tシャツの上に170(身長)/104(胸囲)の「DPM SASスモック」を着用している。まだまだ余裕があり、フリースを着込んでも窮屈にはならない
SPEC
SASスモックは、レイヤー(重ね着)対応で、半サイズ大きめに作られている。
身長と胸囲からサイズを選択できるが、コンバットジャケットの上に着る場合もコンバットジャケットとして着る場合も同じ胸囲で良い。身長の選択も重要で、ワンサイズで袖と裾の長さが10センチ程度違ってくる。

素材のギャバジンとは、高級スーツにも使われる「暑いと網目が開き(通気性が増す)、寒いと詰まる(防風性が増す)」という「布の編み方」。暴風対応のウィンドプルーフ能力には目を見張る。
TIPS

スモックは春秋冬のスリーシーズン対応で、コンバットジャケットとして着用する。
邪魔になる「裾」はトラウザス(ズボン)にたくし込むと良い。「フード」もガスマスクを装着しないときには邪魔になるため、上のモデルのように襟状に丸めておくと良い。

冷気と風は体からカロリーを奪う。
網目の詰まったギャバジンのウィンドプルーフ(暴風)能力はすばらしい。ほとんどの風を止めることができる。袖のベルグロや襟の紐などを有効に使えば、さらに防風能力が増す。

ウォータープルーフ(防水)ではないが、多少の雨は問題なく止める。
豪雨対応にするには防水スプレーを吹き付けと良いが、種類と量によってはせっかくのギャバジン特性が損なわれることもある。スモックも万能ではない。雨が降れば木陰に入る、強い雨ならポンチョを着るなど、基本的なルールを守る必要がある。

体温管理には、レイヤー(重ね着)システムが有効になる。
藪こぎや徒歩での移動中、特に重い荷物を背負っている場合には「薄着」を心掛け、オーバーヒートしないように注意する。袖のベルグロや襟のジッパーを開閉し、スモック内側に溜まった熱をコントロールすると良い。
5分以上の小休止では、上がった体温が急激に低下する。襟にネットスカーフを巻くなどの工夫で、必要以上の体温(カロリー)を奪われないように注意する。野営やアンブッシュなどで、長時間同じ場所にいる場合は、スモックの内側にフリースを着込むと良い。外気をスモックで遮断し、内気(体温)をフリースで保温できるため、快適に過ごせる。

≪レイヤーシステム≫
このスモックは、トレーニングコースでインストラクターも愛用している。
インナーゴアテックススーツなどを色々と試した結果、Tシャツとラグビージャージ(気温によってはノーグシャツ)、フリース(地勢と気温にあわせて3種類)からなるレイヤーシステムを採用している。
頭部や手からも体温が逃げていくので、毛糸の帽子やフライトグローブなどもシステムの一部となる。

≪DPMフェイスベール≫
意外と使えるのが大型の網タイプマフラーで、首周りの保温性が高くなる。粗めの網は適度に通気性を保つので汗でベタベタすることがない。

≪インナーシャツ≫
特に移動中は体温が上昇する。
スモックでどれだけ調節しても体温が下がらないこともある。そのため、インナーシャツにも襟と袖の開閉がタイプが望まれる。ノーグシャツや、ラグビージャージなどの汗をよく吸い、すぐに乾燥するシャツが適している。特にノーグシャツはボタン式の袖で開閉がしやすく、スタンドカラーをジッパーで閉じれば小休止中に首周りから
体温が逃げにくい。


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