SOP/バシャテント・偽装ネット

バシャテントの代表的な設置方法
SPEC
東南アジアのジャングルにも展開するSAS(イギリス軍)には、豪雨対応の簡易シェルターが不可欠。

バシャテントとは、シェルターカバーや完全防水のグランドシートのこと。ソルジャー95以降の新型バシャは、薄くて軽いシリコンナイロン製で、どんな雨でも止める。また、湿気とカビにも対応しており、長期間保管しておいても臭くならない。

ポンチョも同様に豪雨対応で、ジャングルの豪雨も完全に遮断する。

TIPS
代表的な接続方法
単純な工夫で設営が劇的に楽になる。コツはピンと張ること。
支柱の間隔が大きく、バンジーコードの長さが足りない場合は、片方のフックをコードに架ける(伸ばして使う)などで対応する。逆にコードが余る場合は、巻きつける回数で調節すればよい。

バシャとポンチョは、雨の多い地域では必需品。
活動拠点にはバシャテント
活動中はポンチョ
と使い分けて雨をしのぐのがSOP。

≪バシャテント≫
一定期間同じ場所に滞在する場合は、活動拠点となる場所に恒久的な簡易テントを設営する。
少しでも快適に過ごすための努力は怠れない。バシャテントで屋根を作るだけで、格段に快適になる。
風向きに注意する必要がある。入り口は風下側に作り、風上側を低くする。風にあおられないようにペグを増やすなど工夫する。
雨が少なく、日差しの強い地域でも、バシャテントは有効に使える。15センチほどの間隔で2層式の屋根を張ればシェルター内が劇的に涼しくなる。
設営の手順を簡略化するためには、バンジーコードが有効。支柱となる適当な間隔の木や杭の間にバンジーコードで1辺(入口側)を固定し、反対側は2〜3本の杭を打ち込んで固定する。荷物の量や地勢、気温や湿度など、環境に合わせて屋根の高さを調節する。この場合はバンジーコードだけでなく、パラコードとペグ2本で調節する。

≪ポンチョ≫
軍用ポンチョは、活動中の風雨をしのぐだけでなく、小型の個人用シェルターとして利用できる。
活動中もバンジーコード2本とパラコード、ペグを携帯すると、急な雨でもテキパキとシェルターを設置できる。
ペグは、曲がりやすい金属製よりも強化プラスチック製のほうがよい。適当な太さの木の枝で代用しても構わない。

≪偽装ネット≫
カモフラージュしたい場合は、シェルターの上から偽装ネットをかぶせる。
偽装ネットだけでは雨も風も止められない。地勢にマッチする配色のネットが不可欠で、念を入れて草や枝を隙間に差し込む。
サイズ決定は何を偽装するのかによる。シェルターを偽装する場合には、側面もカバーしていないと意味がない。大サイズの偽装ネットを折りたたんだり、切り取って使う。
個人用の偽装ネットは、素早く取り出せるように携帯する必要があるが、剥き出しだと装備に引っかかり、薮漕ぎで枝に引っかかる。肝心なときに使えないようでは困るので注意が必要。


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