SOP/SASアサルトブーツ

ソール2種
左がProブーツのビブラムソール、右がSASアサルトブーツのスクリュービブラム
ビブラムはフィールド用の代表的なソールパターンで、がれ場でも泥地でも滑りにくく安定して歩けるがインドアには向かない。
スクリュービブラムは濡れたタイルの上はもちろん、氷の上でもビブラムより圧倒的に滑りにくい。あらゆる地勢と天候に対応しており、SASが採用した理由がよく分かる。


踵の上の切り欠き2種
左がProブーツで、右がSASアサルトブーツ。
イギリス系のミリタリーブーツは、機動性を向上するために踵の上に切り欠きがあり、足首を伸ばせる。足音をさせたくないストーキング(爪先歩き)中に切り欠きのありがたさを思い知る。アキレス腱に無理な負担がかかりにくいのもありがたい。

目的に応じて切り欠きの数と形状が異なる。
フィールドでのタフな動きに対応するためにProブーツの切り欠きは1個。スピードと繊細な動作が要求されるアサルトブーツには大小2個の切り欠きがある。この差は縦や横に転がり、ニーリングやプローンと動きの激しいCT/IAコースで身を持って思い知る。

TIPS

対テロ用のブーツは、
軽いこと
ワンピース構造(完全防水)であること
足音がしにくいこと
滑りにくいこと
足に負担がかかりにくいこと
などが選択基準になる。

SASアサルトブーツはこれらの要件を全て満たしている。
スカイウォークソールは、足からブーツにかかる力を吸収し、下からソール・足にかかる力に反発するバランスの取れたシステムで、機動性が向上し、足に負担がかかりにくい。インナーソールにはコルクが仕込まれており、履いている間に各人の足の形にジャストフィットしていく。
アクアテックス製ライナーはゴアテックスと同じ最新の呼吸型繊維で、完全防水でありながらブーツ内の湿気を外に逃がす。ゴアテックスでは4年の耐久年数(呼吸機能が劣化する期間)に対して5年と長いのもありがたい。

メンテナンスには専用ワックスオイルを使う。
アメリカ製と違い、使い捨てではない。プロツールなのでメンテナンスを怠らないのがSOP.。使用後には汚れを落とし、磨いてワックスオイルを擦り込むのはプロのたしなみだろう。プロ意識の徹底については、野球のイチローが試合後にロッカールームでグラブやシューズ、バットを磨く姿を参考にするとよい。

ハイテックマグナムなどのナイロンブーツは対テロにもフィールドにも向かない。
とにかく軽いことが最大の魅力だが、横方向への足首の確保でナイロンは柔らかすぎる。暗闇でがれ場を駆け下りたりすると間違いなく捻挫する。SASのCTチームもナイロンブーツを試験的に採用したことがあるが、激しい動きについてこれず、すぐ壊れることと熱に弱いことを理由に正式に採用しなかった。今も昔もミリタリーブーツには厚手の皮製が適しており、SASアサルトブーツの外皮は2.4ミリもある。

アディダス製のGSG9ブーツ
SASがアディダスのブーツをテストしたことがあるが、ナイロンブーツと同じ理由から正式に採用していない。皮製なのに柔らかすぎ、滑りにくそうな吸盤風のソールパターンも激しく動くと削れてあっという間に使い物にならなくなる。最大の問題がソールと外皮との縫い目で、すぐにはがれてしまう。「あんなできそこないは誰も使わない」と聞かされたことがあるので、TRDでは扱わない。廉価なのにはそれなりの理由があるのだろう。
GSG9ブーツを履くくらいなら、トビ職用の足袋(タビ)を履くだろう。同じ程度の役割を果たすだろうし、何よりも廉価で、親指の付根への適度な刺激が健康にも良さそうな気がする。

Proブーツについては、専用ページから確認できます。


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