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             対テロ用のブーツは、 
             軽いこと 
             ワンピース構造(完全防水)であること 
             足音がしにくいこと 
             滑りにくいこと 
             足に負担がかかりにくいこと 
            などが選択基準になる。 
             
            SASアサルトブーツはこれらの要件を全て満たしている。 
            スカイウォークソールは、足からブーツにかかる力を吸収し、下からソール・足にかかる力に反発するバランスの取れたシステムで、機動性が向上し、足に負担がかかりにくい。インナーソールにはコルクが仕込まれており、履いている間に各人の足の形にジャストフィットしていく。 
            アクアテックス製ライナーはゴアテックスと同じ最新の呼吸型繊維で、完全防水でありながらブーツ内の湿気を外に逃がす。ゴアテックスでは4年の耐久年数(呼吸機能が劣化する期間)に対して5年と長いのもありがたい。 
             
            メンテナンスには専用ワックスオイルを使う。 
            アメリカ製と違い、使い捨てではない。プロツールなのでメンテナンスを怠らないのがSOP.。使用後には汚れを落とし、磨いてワックスオイルを擦り込むのはプロのたしなみだろう。プロ意識の徹底については、野球のイチローが試合後にロッカールームでグラブやシューズ、バットを磨く姿を参考にするとよい。 
             
            ハイテックマグナムなどのナイロンブーツは対テロにもフィールドにも向かない。 
            とにかく軽いことが最大の魅力だが、横方向への足首の確保でナイロンは柔らかすぎる。暗闇でがれ場を駆け下りたりすると間違いなく捻挫する。SASのCTチームもナイロンブーツを試験的に採用したことがあるが、激しい動きについてこれず、すぐ壊れることと熱に弱いことを理由に正式に採用しなかった。今も昔もミリタリーブーツには厚手の皮製が適しており、SASアサルトブーツの外皮は2.4ミリもある。 
             
            アディダス製のGSG9ブーツ 
            SASがアディダスのブーツをテストしたことがあるが、ナイロンブーツと同じ理由から正式に採用していない。皮製なのに柔らかすぎ、滑りにくそうな吸盤風のソールパターンも激しく動くと削れてあっという間に使い物にならなくなる。最大の問題がソールと外皮との縫い目で、すぐにはがれてしまう。「あんなできそこないは誰も使わない」と聞かされたことがあるので、TRDでは扱わない。廉価なのにはそれなりの理由があるのだろう。 
            GSG9ブーツを履くくらいなら、トビ職用の足袋(タビ)を履くだろう。同じ程度の役割を果たすだろうし、何よりも廉価で、親指の付根への適度な刺激が健康にも良さそうな気がする。 
             
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