スリーピングバッグ(寝袋)は、
環境に合った保温応力があること
軽くコンパクトに収納できること
速乾性であること
アウターが防水であること
などを要件に選ぶとよい。
適切な保温能力であることが大切で、オーバースペックでも困る。また、軽くコンパクトに収納できればカバンのスペースを節約できる。
スリーピングバッグは、羽毛と化繊の2種類に大別できる。
羽毛は軽くコンパクトに収納でき、この上なく快適に眠れるが、一度濡らしてしまうと強烈に重くなり、体温で暖めて乾かすしかなくなるので、防水に気を使う。
また、使わずに管理する場合にも注意が必要で、長期間つぶして収納しておくと二度と膨らまなくなり、せっかくの保温応力を失う。
快適性は魅力だが、羽毛の寝袋はハードな扱いに順応しきれないと言うのが結論。
以前の化繊寝袋は、重くかさばる物ばかりだったが、93年頃からの目覚しい新素材開発のおかげで、羽毛以上に軽くコンパクトになっている。
SOFTIEシリーズがその好例で、パルテックス5などの新素材のおかげで羽毛と同等の保温性と防水性を持っている。マリーンまたはケストラルで3シーズン対応、冬季にはホークやハリアー、オスプレーで防寒対応するなど、環境や気温に合わせてタイプを選べるのがありがたい。
寒冷地で眠れなくなる最大の原因は、爪先が冷えること。
爪先を暖めるだけで、すぐに眠れるようになるので、「羽毛靴下」などで足の温度を下げないようにすると良い。登山用品店で5〜6千円程度で購入できる。
いかに高性能の寝袋でも、基本的に防水ではないし、強風下では風を通してしまい、せっかくの保温応力が損なわれる。
バシャテントやポンチョでシェルターを作るかDPMビビバッグかダブルフープドビビバッグを寝袋カバーにするなど、念を入れて風雨対策を施すのがSOP。
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ビビバッグ2種
上:ダブルフープドビビバッグ、下:ODビビバッグ(最新型はDPM) |
名称 |
素材 |
性能 |
DPMビビバッグ |
ゴアテックス |
寝袋カバー |
ダブルフープドビビバッグ |
マイクロファーバーゴアテックス |
個人用テント |
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寝袋に防水・防風機能を持たせるためにカバーをつけるのがSOP。
これでどんな環境でも寝られるようになる。バシャテントやポンチョなどをカバーに代用するのも一つの手段だが、通気性がなく、湿気を逃がすことができないので、寝袋が水分を吸ってしまう(=不快で重くなる)。そのため、寝袋カバーにはゴアテックスなどの通気性のある素材が適している。
官給品のDPMビビバッグは、ゴアテックス製の寝袋カバー。
地熱の冷気までは遮断できないので、グランドシートの上で使用したほうが快適に眠れる。
ダブルフープドビビバッグは、NZ SASが開発した逸品。
入口のフードが2重ジッパーになっており、夏場はモスキートネットで通気性を確保できる。マイクロファイバーゴアテックスは、NBC対応の最新繊維で、ゴアテックスよりも軽い。アルミフレーム(大小)と吊りヒモ4本、ペグ10本が付属するが、現場に持ち込む際は、寝袋カバーとして利用する。テントとして利用する場合は、入口に付属するタグとパラコードで木から吊るすなどの方法で工夫すればよい。バシャテント同様に風向きには注意が必要で、風下側に入口を設置するのがSOP。
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個人用モスキートネット(OD)
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日本の夏山は血に飢えた蚊であふれる。
特にRECONコースのフィールドは動物も少なく人もいない。越冬したのではないかというぐらい大きなヤブ蚊もおり、集中的に爆撃を受ける。不愉快な羽音と洋服越しに針(口?)を突き刺すブスッブスッと聞こえるえげつない音で眠れたものではない。
通気性を確保しつつ痒さから身を守るには、モスキートネット(蚊帳)を使うとよい。特に麻製の蚊帳は蚊を遮断するだけでなく、内部は外気よりも温度が一度下がり、湿度も50%に保たれるので、蒸し暑い夏の夜には救世主になる。状況に応じて使い分けるのがSOPで、FOBではバシャの下のAフレームベッドを包み込むように写真のように設営する。LUPでは木から吊るし裾を固定せず、上半身だけカバーするなど工夫して使う。
蚊は5mmほどの大きさの穴があれば侵入してくる。破れたり、解れたりしたら徹底的に補修するのがSOP。また風に流されやすい(=下に隙間ができる=好き勝手に侵入してくる)ので、四隅を小石で押さえておくと良い。
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