SOP/コンバットライト

FNとのサイズ比較
左からミニマグライト、L1、KL3に換装した6P(初期型)、6Pオリジナル、9P(初期型)、M6。

6Pと9Pは携帯用、M6を車載用に本業で使っている。少しでも有利にするために相手の視力を奪うのは警護チームのSOP。昼間でも効果を期待できる。

デジタルのL1は検索作業で利用する。家具の裏やベッドの下、電化製品の配線を確認するのに6Pでは明るすぎる。ミニマグライトよりも明るいデジタルの白色灯が重宝する。別ページから
照度の比較
6P用バルブ2種の照度比較。(距離:1m)
左がP60(65ルーメン)、右がP61(120ルーメン)
6P(右)と9P(左)の照度比較。(距離:1m)
6PがP60バルブ、9PがP90バルブ(105ルーメン)を使用。
9P(右)とM6(左)の照度比較。(距離:1m)
9PがP90バルブ、M6がMN20バルブ(250ルーメン)を使用。同じ9Vでもこれだけ違う。上の2枚の撮影ではカメラが自動でフラッシュを要求してきたが、M6では要求されなかった。

関連: SOP/デジタルライト
SOP/ウェポンライト
SOP/X200
TIPS

シュアファイアのコンバットライトは小型の懐中電灯サイズで携帯しやすく、サーチライト並みの照度が魅力。
対テロでも身辺警護でも相手(敵)の視力を奪うのに有効な装具になる。ナイトビジョンとIRフィルターと組み合わせるとフィールドでもつかえる。

ハンドガンとの組み合わせではフレームにマウントすると良いが、かさばるし専用マウントとリモートスイッチ、専用ホルスターが必要になる。CTでハンドガンはセカンダリーウェポン(予備の武器)なので、プリマリーウェポン(メインの武器)であるMP5などにマウントしてあればハンドガンにマウントする必要はない。それでも暗闇をハンドガンだけでクリアリングする可能性もあるため、ベルトキットの一部として腰に専用ホルスターで吊るしておくことになる。

コンバットライトをタクティカルに使いこなすのは意外と難しい、。
利き手からウィークハンドへのスイッチング(逆もある)はしつこく練習しないとまともにできないだろうし、タクティカルリロードや低いポジションからの射撃などは、左右どちらの手にハンドガンを握っていても、どんな状況でもできるようでないと困る。細かい手順についてはCT/IAコースCQBコース(デイタイム)で学べる。ライフルやSMGとの組み合わせではハンドガードにマウントしてあることが最低条件となる。RISやRASなら20ミリレール対応のM900が良いだろう。状況に合わせてバルブを換装(125ルーメンとと225の2種類のバルブが付属する)し、照度を選ぶことができる。誤作動防止スイッチまでついているし、バーチカルグリップのおかげで格段に機動性がアップする。

コンバットライトでは照度の単位にルーメンが使われることが多い。
他にもカンデラやルクスなどの単位があるが、ルーメンとは一定の場所に集められる光の束を意味し、数が多ければ多いほど明るさが増す。カラクリはバルブだけでなくリフレクターにあリ、面積と角度、表面処理などでスポット能力が決まる。
もちろんボルト数も関連してくる。6Vよりも9Vのほうがルーメンは増すが、例え同じルーメン数でも9Vのほうが圧倒的に明るい。M6で予告なく照らされたら失明したと思うくらい目が眩み、延髄を握られたような痛みを味わい、気持ち悪くなる。

しかし良いことばかりでもなく、携帯方法と管理に注意が必要になる。
膨大なエネルギーを一気に放射するためバッテリーの消耗が激しい。点灯時間を極力短くし、無駄な消耗を防ぐのがSOP。また123Aリチウムバッテリーは予告なく急激に電圧が低下する。照度が落ちてくると、完全に切れるまで何度もスイッチを押してしまいがちだが、バルブが弱い電圧になれてしまい、交換後の新品バッテリーの電圧に負けてフィラメントが一発で飛んでしまうこともある。そのため照度が落ちたらすぐにバッテリーを交換するのがSOP。
携帯中はテールスイッチの管理に注意が必要。特に、車に乗っていたりすると気付かない間にスイッチがONになっていたりする。短時間でも連続点灯していると必要な時にバッテリーが空になっていることもある。携帯には細心の注意を払う必要がある。
このトラブルは先が細くなるデザインのシュア純正ナイロンホルスターで克服できるし、用途によってはレザー製ホルスターかポリマー製のZ70や71ホルスターを使うとよい。


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