SOP/X200 SURE FIRE

右::シュアファイアX200、左:インサイトテクノロジーM3
全長はどちらも87mm、アルミ製X200のほうが10g重く、100g。G19などのコンパクトよりもミドルサイズハンドガンのほうが見た目の納まりがよい。

スイッチ (右::X200、左:M3)
赤矢印が、押して光り、離すと消えるモメンタリースイッチの方向で、青矢印が再度操作しないと消えないコンスタントONスイッチ。
M3は、どちらも上下にねじるロータリースイッチで操作する。方向が決まっているので、左手でグリップを握ると不自然で扱いずらい。
X200のモメンタリースイッチは、フェザータッチで前(銃口)方向に押すだけでよい。ウェークハンドの親指でも大変に操作しやすく、利き腕の人差し指でも操作できる。コンスタントONスイッチは、ロータリーだが双方向で、どちらにねじってもよい。

X200もM3も、箱出しの状態ではグロックに対応していない。
X200は、スイッチの間のスペーサーを外すだけでグロックに対応できるが、M3ではグロック専用のスイッチアセンブリーを手配する必要がある。
手前のプレートは、ピカニティレール用の換装パーツ(付属)。ユニバーサルマウント用と交換すれば、RIS/RASにも接続でき、装着後の前後のガタツキがなくなる。
P226との接続
タナカの226のレールは、独自の規格で作ったのか?それとも目分量で適当に作ったのか?M3を接続すると、フレーム側のアリ溝とM3側のスプリングノッチが0.5ミリほど噛んでしまう。接続には問題ないが、取り外す際は引きちぎるように力を入れないと外れない。
X200は簡単に接続できるが、フレーム側レールの横幅が足りず、ガバガバでグラグラする。この問題は、トリガーガードと密着するように、
赤矢印の部分にゴムシートを貼り付けると解決できる。 左画像では、薄いゴムシートを厚手の両面テープで張り付けている。両面テープの厚み分だけテンションを調節できる。
比較: 左M3(インサイトテクノロジー)、右X200 (距離: 1m)
X200の菱形状のスポット径が約16センチ。スポット能力はM3よりも高性能。直視すると白いX200のデジタルライトのほうが眩しく感じる。
比較2: 左からL1、X200、L4 ((距離: 1m)
X200はLUXEON製3WLEDを6Vでドライブする。L1(3V/1W)より明るいのはあたりまえだが、L4(6V/5W)よりも明るいのには驚いた。専用に開発されたというコリメータ(集光レンズ)のおかげで、無駄なくルーメン(光の束)を稼いでいる。
3WLEDは、L4の5Wと同等の明るさでありながら、熱に強い。連続点灯にも耐えられるだろう。
関連: SOP/フィラメントライト
SOP/デジタルライト
SOP/ウェポンライト
TIPS

コンバットライトもそうだが、ウェポンライトは、相手を驚かすというよりは、サイティングを補助するために使う。照射してサイティング、閃光に驚いた相手の足が止まっていれば、消灯してトリガー、相手が動くのなら照らしたままトレースしてトリガーというのがタクティカルに取り扱うコツになる。もちろんフォロースルー(着弾確認)でも利用する。

X200は、後発機種の例に漏れず、M3よりも格段に高性能。

金属(アルミ)製なのに軽い
明るい
LEDはフィラメントよりも格段に寿命が長い
消費電力が少なく、燃費がよい
20m防水
操作しやすいスイッチ
ユニバーサル(ハンドガン)とピカティニー(RIS/RAS)の2タイプのレールに対応
スペーサーを外すだけでグロックにも対応

と、利点を挙げると切りがない。
絶品なのが明るさとスポット能力で、10メートル以内なら効果を期待できる。MP5やM4などに接続してもよいだろう。長物につなぐための「延長レバー付きスイッチアセンブリー(別売り)」もある。

唯一の問題は、バッテリーカバーが猛烈に硬いこと。防水性能を考えると仕方がないのだろうが、閉じたままにしていると2度と開かないのではないかと思うくらいに硬くなる。この場合は場合は、反対側のピンを抜けば簡単に外れる。


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