SOP/ナイトビジョン

NVM14-XR5
最新型の光増幅管のおかげで、64〜70lp/mの解像力を誇る最新型の軍用モノキュラー。
関連: SOP/NVM14−XR5
SOP/AN/PVS−7A
TIPS

RECONコースのシナリオは薄暗がりの夕方から暗闇の深夜にかけて実施される。
暗闇ではサイティングに困る。どこに向かって弾が飛んでいるのか分からない参加者は直感で狙うため、ほとんどの弾がターゲットの上にそれ、闇雲に無駄弾を消費する。この問題は、サイリュームなどの蓄光剤を両サイトに塗り、日中よりも幾分下を狙うという工夫で乗り切れることも多い。

しかし、敵が見えなくてはどれだけ弾幕を張っても意味がない。
そのため、これまでに何人もの参加者がロシア製のナイトビジョンを持ち込んでいる。何種類もの暗視鏡と呼ばれる物を見せてもらい性能を確認したが、10メートル先の人間とブッシュを見分けられないようでは全く使い物にならない。ナイトビジョンに限らず、ロシア製の装備には値段以上の性能を期待しないほうが良い。

最近では、同じミルスペック規格で数社が軍用ナイトビジョンを提供している。
光増幅管も最新の第4世代が市場に出回り始めているが、規制が厳しくアメリカ国外に持ち出すことはできない。しかし幸いなことに、第3・4世代の増幅管よりもさらに高性能「XD-4」や「XR-5」といった新タイプの光増幅管も出回り始めており、こちらは仕入先に在庫があれば発注から2週間ほどで納品することができる。性能についての詳細はこちらから、

代表的な形体としては、ゴーグルタイプとモノキュラータイプがある。
ゴーグルタイプのPVS-7は、単眼の対物レンズを通過した光を1本の光増幅管で増幅し、プリズムで分配された画像を両目で別々に見る。距離感が狂い、長く使っていると頭が痛くなる。我慢できなくなって外すと目が眩んで周りが全く見えなくなり、暗闇に目が慣れるまでに10〜20分ほどかかる。対してモノキュラータイプは、片目しか眩まないのでゴーグルタイプよりは視界を確保できる。どちらを選ぶかは好みの問題だが、NVM14などの軽量なモノキュラータイプのほうがRECONコースには適しているだろう。

モノキュラータイプは、どちらの目に着用するのかも問題になる。
利き目(マスターアイ)を使いすぎると頭が痛くなるし、短時間の使用で一機に視力も低下する。利き目は暗闇に慣らせたままにしておき、反対側の目に装着するとよい。
また、バトルエリア以外で、常時着用している必要はない。移動中などはポケットスコープ的にたまに覗くような利用方法がよい。この場合も極力利き目を使わないようにするのがSOP。

モノキュラーをヘッドストラップに固定する場合はバランスに注意する。
最新のモノキュラータイプはとっても軽いが、長時間着用していると延髄周辺が痛くなり、前後のバランスが崩れる。ストラップの後頭部側に重りをつけてバランスをとるとよい。専用マウントでヘルメットに装着する場合も同様に後頭部側にダクトテープで重り(スペアバッテリーなど)を貼り付けておくとよい。

本業でもモノキュラータイプを使用している。
調査業務では、3×レンズで離れた場所から監視し、CTRの際にはビデオカメラに接続する。オートフォーカスカメラではピントを無限に固定し、シュアファイアのM6にIRフィルムをかぶせ、自分以外は誰も見えない強烈な明かりで調査対象を照らし、撮影したりする。アメリカ軍のIT化計画のおかげで資金さえあれば楽に仕事ができるようになった。


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※ カタログから購入できます。
※ 光増幅管性能についてはスペックシートから確認してください。